長野県伊那市で創業した矢島写真館は、1993年に㈱フォトスタ21として法人化、県下に本店、スタジオ・アニバーサリー、かたくらモール館、あずみの館の4店舗を展開し、式場写真室として4会場と提携、成長を続けています。
そのフォトスタ21が新たな飛躍のツールとして採用したのが、オールカラーA5サイズの20ページ七五三用、8ページ成人式用のパンフレットです。
パンフレットは、カタログ風の編集になっていて、たとえば七五三ならレンタルできる衣装のすべてが掲載され、また台紙やアルバムの詳しい内容など、どんな撮影と商品が選べるのかが紹介されてます。同時に、単なる商品カタログの域を超えて、ヘアメイクの案内や写真の選び方アドバイス、撮影に際しての準備、七五三豆知識といった楽しい読み物情報も満載、飽きさせないつくりになっています。
このカタログは、電話や直接来店で予約、問い合わせのあった人に配布しています。周辺情報がしっかり詰まっているので、帰ってから時間をかけて検討することができます。もう、これで撮影来店は決まったようなもの。その効果は絶大です。
すばらしい出来映えの小冊子ですが、制作費は各5,500部でトータル数10万円。最近ではこうした案内カタログを共同または店舗独自で
制作するスタジオが増えていますが、戦略的な集客手段として今後ますます注目されそうです。
フォトスタ21では、もともと宣伝広告活動には力を入れてきました。チラシ、ホームページ、ダイレクトメール、ミニコミ誌への広告など、まんべんなく告知活動を行っています。チラシは毎月制作し、月に2回、地域を変えて10〜15万枚。また例年5〜6月に催す「ブランド新作ファッションショー」の開催案内、モデルの募集ではチラシや新聞広告など媒体を使い分けています。
顧客管理にはファイルメーカーを使用し、顧客名簿だけでなく、撮影履歴の管理から、DM作成までを行っています。さらに、顧客囲い込み策として、特典を付加する「アニメイト会員制も導入し、リピート率アップを図っています。
記念写真は、台紙入り写真とデジタルアルバムとの比率が半々になってきたというほど、デジタル商品が伸び付加価値が向上しています。これも、情報量の多いカタログパンフレットの効果でしょう。このカタログを核にして、多彩な宣伝戦略でパワフルな集客に結びつけているセミナー8は、すべての写真館に有益なプログラムです。