セミナー1に登場する、グランフォト小野写真館の2代目が小野哲人氏。小野写真館から徒歩5分の場所に、2006年にオープンした斬新なウェディング施設「アンシャンテ」のマネージャーとして最前線の経営に携わっています。
「日本に新しいウェディングフォトの文化を創る」という壮大な目標を掲げて立ち上げたアンシャンテは、どこの下請けにも属さないフリーのウェディング施設です。ポイントは「茨城県ひたちなか市にまで、県外からお客様を呼び込む集客戦略」です。
セミナー内容を先取りしてユニークな項目を抜粋して紹介すると、たとえば、写真館の2代目として選択した経営スタイルは、カメラマンにならず、経営・マーケティングに徹し、将来のビジョンを伝えるといった、刺激的な投げかけから始まります。
基本戦略は「非常識」…土日に撮影せず、ほぼ100%平日に撮影する。個性派集団のスタッフにニックネームがある。
マーケティング戦略…一定のお客様を切り捨てる勇気を持つ。世界観、コンセプトを売る。口コミを巻き起こす。
Web 戦略…茨城県外から、アンシャンテに来て欲しいカップルを呼び込む。
ブランディング戦略…アメリカ型ではなくヨーロッパ型。
営業戦略…売り込まない、営業しない。「仕組み」と「こころ」を売る。
といった具合に、とにかく、写真館の常識をすべて無視して、新しい常識を掲げます。「会
社のほうが、お客様を選ぶマーケティング」「式場の下請けにならないブランド戦略」「商品ではなく、世界観を売る」「営業しないで客単価を上げる」「顧客第二主義、スタッフ第一主義」など、とにかくユニークで気になります。
実際に、どこの下請けにも属さないアンシャンテの粗利益率は非常に高く、初年度から黒字化を果たしました。
また、ことし1月からの総来館者数は前年比35%増で、県外からは約3倍の伸びを示しています。口コミ、紹介による新規顧客は、オープン約1年半後の昨年秋口から急激に増え、ホームページからの来館数も、オープン半年後にリニューアルして6ヶ月を過ぎた頃から増え始めました。
こだわるカップルが来館する店になるのが目標というアンシャンテの商圏は、いまや県内にとどまらず、栃木、群馬、千葉、埼玉、東京、神奈川と、関東全域をカバーしています。茨城とは縁もゆかりもないカップルが情報を調べ尽くして訪れており、そうしたカップルの成約率は100%だといいます。
セミナー1の初代小野修氏による、徹底的に地域顧客を固定客にする会員制システム、そしてセミナー7の2代目小野哲人氏が目指す非常識戦略によるウェディング施設の展開は、セットで受講すると効果倍増です。