【SNAC2008】スタジオ写真フェア2008 (株)プロメディア主催 / セミナー・ワークショップ時間割 / 安西氏

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 福島市のフォトスタジオ若葉が顧客管理を取り入れたのは20年も前。安西由博氏は、MS-DOSやPC98を利用して、伝票発行や顧客のデータ化に取り組んできたという先駆者です。そして、今回導入したのが、撮影予約、撮影管理、プレゼン画像処理、出力、顧客管理など写真館のさまざまな業務を統合的にデータ処理できる新ソフト「パーカー」です。
 パーカーの優れているのは、顧客管理にとどまらず、家族情報、撮影スケジュール管理、衣装や台紙の管理、納品の進捗情報なども一括で扱え、ナンバーディスプレイに対応しているので電話番号からその顧客の情報を呼び出せたり、またネットワークに強いことからウィンドウズ、マック混在でもスムーズに扱うことができるなどの点です。
 顧客管理は、集客の最も強力な方法ですが、導入している写真館はさほど多くありません。「データベースは3年程度の蓄積があって、運用力が高まってくる」という安西氏は、これまでの顧客データをパーカーに移しながら、さまざまな試みを始めており、たとえば、グーグルマップなどインターネットの地図サービスとリンクして、販促物の効果を地域ごとにマーキングして戦略を立てるなど、DMやチラシの発送もより効果的になると踏んでいます。
 顧客管理は地域戦略の原点ですが、フォトスタジオ若葉では、もうひとつユニークな地域展

開として、地元のFMラジオ局が発行しているフリーマガジンへの広告出稿をすることで、FM放送中にスタジオのCMを無料で流したり、タイアップ企画を立案したりベビーフォトキャンペーンを展開するなど、地域の放送局ならではの効果を活用しています。このフリーマガジンとホームページも相互に連携させ、インターネット予約の割引やアンケートも実施しています。
 こうした先進的な販促とは別に「チラシに載っているモデルと同じ髪型で撮りたい」という顧客からの問い合わせがあることから、地域ならではのチラシづくりにも力を注ぎ「ことしのトレンド」といった情報発信も行っています。さらに会員制特典サービスも昨年秋からスタート、この会員管理にはもちろんパーカーを使っています。
 地域に密着した展開によって顧客を掘り起こす、これが正攻法の写真館集客術。それには顧客管理は必須です。その顧客管理をベースにして、あるいは顧客データとリンクさせながら、地域にふさわしいチラシづくり、ホームページ、会員制、FMラジオとのタイアップなど多角的に、がっちりと自店顧客づくりを進めているノウハウ、つまりセミナー6はその実践手法が学べる最適のコースです。

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