ことしの「スタジオ写真フェア」のセミナーテーマは「集客」。どうしたら、お店をたくさんのお客さんでいっぱいにできるのか。写真館にとって、いま最も重要な課題です。「集客」をテーマに、その達人が8人揃い踏み、トップバッターは茨城県ひたちなか市のグランフォト㈱小野写真館、小野修氏です。
小野写真館にとって顧客は、不確実な不特定多数の人たちではない、顧客は固定客でなくてはならない、という前提に立ってすべての戦略を組み立てています。
その根幹になっているのが、会員制度の積立型記念写真プラン「ラブリーストーリー」です。月々1,050円からの積み立てで5年間または3年間、子供の成長の記録や家族の歴史を、年に1回または2回撮影して1冊のアルバムにまとめていくという「ラブリーストーリー」が、顧客囲い込み作戦商品となっています。
メリットはどこにあるのでしょうか。
一度でも来店してくれた顧客を「ラブリーストーリー」の会員に取り込むことで、確実に固定客化し、継続的な撮影につながります。顧客にとっても、定期的にスタジオでさまざまな記念写真を撮り重ねていくことで、家族の思い出の歴史がいっぱいにつまったアルバムが貴重な宝として残り、それはスタジオへの感謝と信頼へと結びつきます。
小野写真館は13年前に始めて、現在会員数は2,000組を突破しました。年間に3,000組のスタジオ写真を撮影していますが、このうち3分の1以上がラブリー会員となっています。「ラブリーストーリー」のブランドを高め、さまざまなサポートを行っていくことで、着実に会員を増やし、リピート撮影に結びつけて、年間を通して安定した撮影ビジネスを展開しているのです。
ラブリー会員の増加によって、販促戦略も見直しました。地域に大量に配布するような七五三前撮りチラシ広告を廃止、カタログ情報誌の「STYLE」や、会員向けの「ラブリー通信」といったコミュニケーションペーパーを発行し、親切で中身の濃い情報を顧客へフレンドリーに届けることで、顧客との関係の密度を深めています。
「ラブリーストーリー」会員制度を軸にして、顧客の固定客化、販売促進の適切化、それらの総合的な展開によって、顧客とのコミュニケーションを深め口コミの拡大にも結びつけるシステムは、まさに地域に活躍する写真館の新しい方向を指し示しています。こうした「お客様づくり」から、さらに「繁盛づくり」の具体的で詳細なノウハウを、ぜひセミナー1で手に入れてください。